一発試験ロードマップ

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普通免許と中型免許の間に準中型免許が設置される

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警察庁が設置した有識者会議で新しい運転免許区分の創設を求める報告書がまとまり、2015年の通常国会で道路交通法の改正案が提出される予定です。

2007年に中型免許が創設された時には、教習所の教習課程の改定、設備改修、教習車の準備、警察のシステム改定などの時間を考慮し、公布(2004年6月9日)から施行(2007年6月2日)まで約3年の期間が設けられました。

次の改正でも同様な措置が取られますが、早期導入の要望があるため2017年の夏頃に施行される予定です。

※2016年7月18日追記:来年(2017年)の3月12日に施行されることが決まりました。それに伴い、記事を更新しました。

※2015年6月11日追記:衆議院本会議で準中型免許を新設する改正道路交通法が可決されました。2年以内に施行されるため、2017年の6月頃までには設置されることになります。

※2015年1月21日追記:新設免許の名称は「準中型自動車免許」になるようです。それに伴い、記事を更新しました。

(その他の道路交通法改正情報)
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新しい免許区分とは?

新設されるのは「総重量3.5トン以上7.5トン未満」の車両を運転できる免許区分です。

現行制度では車体と荷物の「総重量」により、普通・中型・大型免許の3つの区分があります。普通免許では「総重量5トン未満」まで、中型免許では「5トン以上11トン未満」、大型免許では「11トン以上」のものを運転することができます。

新しい免許制度では普通免許と中型免許の間に準中型免許が設置され「4区分」となり、それにともない運転可能な総重量も変更されます。

普通免許は総重量が「3.5トン未満」に引き下げられ、新設される準中型免許が「3.5トン以上7.5トン未満」、中型免許が「7.5トン以上11トン未満」になります。これにより普通免許で運転可能なのは乗用車、ワゴン車、ライトバン、軽トラックなどに限られ、小型トラックなどは運転できなくなります。

MT免許だけが設置され、AT限定免許はありません。第二種免許には準中型免許は設置されず、準中型免許に該当する旅客自動車を運転するときは従来のまま中型二種免許が必要です。大型免許に関しても変更はありません。

受験資格は?

「18歳以上」というのが主な条件です。普通免許を取得している必要はなく、中型免許のように「普通免許又は大特免許(大型特殊免許)の免許経歴2年以上」というような制限もありません。

新旧免許区分の総重量と受験資格の比較
現行
区分
~ 5t未満
[普通免許]
5t以上 ~ 11t未満
[中型免許]
11t以上 ~
[大型免許]
・18歳以上
・免許経歴は必要なし
・20歳以上
・普通免許又は大特免許の取得者で免許経歴が通算2年以上
・21歳以上
・普通、中型、大特免許
のいずれかの取得者で免許経歴が通算3年以上
導入予定の新区分 ~ 3.5t未満
[普通免許]
3.5t以上 ~ 7.5t未満
[準中型免許]
7.5t以上 ~ 11t未満
[中型免許]
11t以上 ~
[大型免許]
・18歳以上
・免許経歴は必要なし
・18歳以上
・免許経歴は必要なし
・20歳以上
・普通免許又は大特免許の取得者で免許経歴が通算2年以上
・21歳以上
・普通、中型、大特免許のいずれかの取得者で免許経歴が通算3年以上

※免許経歴とは「有効な運転免許を所持していた期間」のことであり、免許停止等になっていた期間は有効な期間としては含まれません。

※この改正案・運転免許制度の在り方について警察庁が2014年8月8日から9月6日まで意見の公募をしています。匿名でも意見を提出できるようなので、自分の仕事に影響ある人、関連する仕事に携わっている人などで何か提言したいことがある人は気軽に書き込んでみてはどうでしょうか? サイトはこちら(総務省が運営する行政ポータルサイトe-Gov)です。ページ下部にある「意見提出フォームへ」をクリックすると書き込み画面に移ります。※公募期間は終了しました。

※上記のものは終了しましたが、新しく「道路交通法改正試案」の意見公募が2015年の1月16日から2月4日まで同サイトで実施されています。こちらのページ下部にある「意見提出フォームへ」をクリックすると書き込み画面に移ります。※こちらも公募期間は終了しました。

教習内容と教習時限は?

2007年に中型免許が導入されたのは大型車による事故を減少させるという目的がありました。準中型免許についても事故が増加しないよう安全対策を色々と検討するようです。例えば導入される対策の1つとして、取得する際に「7.5トンのトラックを使用した教習や試験、講習を実施する」ことが予定されています。

教習や技能試験では普通免許、中型免許、大型免許と同様に一般道路の走行をするため、「準中型仮免許」も合わせて設置されることになっています。

教習時限については比較しやすいよう表にまとめたので参考にしてください。なお、「1時限」は50分です。

普通免許と準中型免許の教習時限の比較
取得する免許 学科
[単位:時限]
技能
[単位:時限]
現行の普通免許
(2017年3月11日まで)
MT免許 26 34
AT免許 26 31
新制度の普通免許
(2017年3月12日以降)
MT免許 26 34
AT免許 26 31
準中型免許
(所持している免許が無い場合)
27 41
準中型免許
(現行の普通免許を所持している場合)
0 4 (現行の普通MT免許所持者)
8 (現行の普通AT限定免許所持者)
準中型免許
(新制度の普通免許を所持している場合)
1 13 (新制度の普通MT免許所持者)
17 (新制度の普通AT限定免許所持者)

※二輪免許や大型特殊免許など他の免許を所持している場合の詳細な教習時間を知りたい場合はこちら(PDF資料)を見てください。

講習については初心運転者制度のようなものが想定されています。現行制度では原付免許、普通免許、普通二輪免許、大型二輪免許の取得者は、取得後の1年間を「初心運転者期間」として扱い、この期間内に一定の違反をすると講習の受講や再試験が課されています。これと同様の制度を準中型免許にも設定することが予定されています。初心運転者期間制度の対象となるため、普通免許のように取得後一年間は初心運転者標識(初心者マーク)の表示も義務化されるようです。ただし、準中型免許を取得した人が普通自動車を運転する場合や、普通免許を取得後、2年経過した後で準中型免許を取得した場合は初心者マークを表示する必要がありません。

一発試験への影響については現在のところ不明ですが、中型免許の導入時には大型免許試験の合格率が「上昇」していることから、新免許導入時には中型免許の一発試験合格率が上昇するのではないかと思います。

準中型免許をいつ取得するか?

上の表にある通り、現行の制度でも新制度においても普通免許の「教習時限」に変更は無いのにもかかわらず、「運転可能な総重量」などには制限が加えられてしまいます。2017年3月12日の施行前までに普通免許(MT免許)を取得しておくと、法律施行後は自動的に準中型免許(5トン限定免許)に変わりますが、この限定を解除(総重量5トン → 7.5トン未満)するとしても、教習時間はわずか4時間です。

現行の普通免許を取得しないで、いきなり準中型免許を取得する場合は上記の方法よりも更に学科教習が1時限、技能教習が4時限多くなり(結果的に同じ準中型免許を取得するのに!)、当然のことながら教習料金にもそれが反映されます。1時限の教習代が5,6千円と仮定すると2万から2万5千円ほどの余分な負担が発生します。新制度の普通免許を取得してから準中型免許を取得するという手順であれば更に出費が増えていくことになります。

以上のことを踏まえると、法律が施行される前に現行の普通免許を取得し、施行後に限定を解除するというのが時間的、金額的に最善の負担軽減策となると思います。

現行制度の普通免許を取得するには施行日の前日までに試験に合格しておく必要があります。自動車教習所の検定試験(本免技能試験)ではなく、運転免許試験場における適性試験、本免学科試験です。一発試験の人であれば通常は本免技能試験です。施行日前日の3月11日は土曜日ですが、基本的に運転免許試験場では土・日に学科試験を行っていません。そのため、平日の3月10日金曜日が実質的な最終日ということになります。

教習所では毎年12月頃から翌年の3月頃まで、卒業を控えた多くの高校生が入校するため、教習の予約が思い通りに取れないということがあります。また、おそらく運転免許試験場も今回の法改正のために受験者が殺到して、1日2回の試験を実施しているところが1回に制限されたり、試験の受付を早期に締め切る(受験可能な人数の上限に達した場合)ことがあるので注意してください。

新免許区分が設置されることになった理由は?

運送業界からの要望です。最近の小型トラックは設備の増強などにより重量が増加して5トンを超えるものが多くなっており(コンビニの配送車両に多い)、現行の普通免許では運転することができなくなっています。

そのため中型免許が必要になってきますが、高校の新卒者が就職しようとしても、すぐに中型免許を取得することは通常できません。また、就職できた場合でも中型免許が運転できる20歳まで運転する事はできないので、結果的にドライバーの不足が問題となっています。

新免許制度についてのアンケートと結果

上記の「意見の公募サイト」が早期に終了してしまったため、当サイトで独自に新免許制度についてのアンケートを行っています。当てはまると思うものを選択して「回答完了」を押してください。回答後に現時点での結果が表示されます。ご協力いただければ幸いです。

今回の新免許制度について賛成ですか反対ですか? [このアンケートは終了しました]

  • 賛成 (56%, 111人)
  • 反対 (36%, 72人)
  • わからない (9%, 17人)

回答者数: 200人
ご協力ありがとうございました(太字のものがあなたの選択した回答です)

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新免許は現在の中型免許よりも比較的簡単に取得できることになりますが、その免許を活かした仕事をやりたいと思いますか?[このアンケートは終了しました]

  • ぜひやってみたい (42%, 446人)
  • やるつもりはない (31%, 322人)
  • 現在の仕事を転職する時に検討してみたい (10%, 110人)
  • 検討してみる (10%, 101人)
  • その他 (7%, 72人)

回答者数: 1,051人
ご協力ありがとうございました(太字のものがあなたの選択した回答です)

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