一発試験ロードマップ

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一発試験とは?

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運転免許を取得しようとする人の多くが公安委員会指定の「指定自動車教習所」に行きます。公認自動車教習所(公認校)、自動車学校とも呼ばれている所です。合宿免許もこの指定自動車教習所の1つです。初めての運転免許はこれらの教習所で取得した人が多いかと思います。

一発試験とは、このような指定自動車教習所には行かず、運転免許試験場(運転免許センター)で直接、学科試験と技能試験を受験する方法のことを言います。

一発試験の他に飛び込み飛び入り一発免許などとも呼ばれていますが、いずれも通称であり、運転免許試験場では「普通免許試験の一般受験」や「普通仮免許試験の一般受験」などと呼ばれています。

このページでは主に普通免許の一発試験について説明していきます。

普通免許と中型免許の間に準中型免許が設置されることになり、普通免許で運転可能な車両の総重量が引き下げられる予定です。人によっては早めに取得・再取得したほうが良い場合もありますので注意してください。

どのような人達が受験しているのか

受験者の多くは免許の更新手続きを忘れて失効した人や、交通違反、交通事故で免許を取り消しになった人達です。

その他にも昔運転免許の取得に挑戦したけど諦めた人、指定自動車教習所の入所期限(9ヶ月)内に卒業ができなかった人、初めての免許だけど節約のために一発試験を受験するという人もいます。

性別と年齢層については、当サイト管理人が受験した東京都の普通免許一発試験の場合、7割ぐらいが20代~40代の男性(30代が一番多い)、2割ぐらいが20代~40代の女性、残りの1割が50代、60代の中高齢の男性と女性という感じでした。その中で初免許を取得するという人も数名いるようでした。

※関連ページ:運転免許の一発試験取得者と自動車教習所取得者の割合

普通免許一発試験の受験資格について

受験できる人

  • 18歳以上
  • 視力が両眼で0.7以上、かつ、片眼がそれぞれ0.3以上。片眼が0.3未満か、もしくは見えない場合でも他眼の視野が左右150度以上で視力が0.7以上であること。メガネやコンタクトレンズも使えます。

受験できない人

下記の条件に一つでも当てはまる人は一発試験を受験することができません。

  • 免許取消処分の欠格期間が満了していない人
  • 免許が停止、又は保留されている人
  • 過去に免許取り消し、拒否、又は運転禁止の処分を受け、その後初めて免許試験を受ける人で、一年以内に取消処分者講習を受講していない人

※持病のある人は、その症状により受験できないことがあります。詳しくは免許の取得・更新時に持病について申告することが義務化されるを見て下さい。

※運転免許の取り消し、拒否、禁止の処分を受けて欠格期間中の人でも、取消処分者講習を受講するために仮免許試験だけは受験することができます。詳しくは取消処分者講習の具体的な内容と受講者数を見て下さい。

運転免許試験の一部が免除される条件

普通免許の一発試験の場合、通常は5つの試験を受けることになりますが、以下の条件のいずれかに当てはまる人は学科試験や技能試験の一部、またはすべてが免除されます。

他の種類の運転免許をすでに取得している人

大型免許、大型特殊免許、中型免許、普通免許、大型二輪免許、普通二輪免許、小型二輪免許は学科試験が共通のものなので、大型特殊、大型自動二輪、普通自動二輪、小型二輪のいずれかをすでに取得していると、学科試験は仮免許も本免許も免除されます

運転免許の期限切れで失効になった人

期限切れによる免許失効の場合は、期限が切れた日からの経過日数や、更新手続きが出来なかった理由により学科試験と技能試験が免除されることがあります。詳細は有効期限切れによる免許失効からの再取得と優遇措置を見て下さい。

受験可能な場所と例外

原則的に自分の住民票がある都道府県の運転免許試験場(運転免許センター)でのみ受験ができます。住民票がある地域以外で受験する方法については一発試験のための届出教習所のページを見て下さい。

受験できる日時

一発試験は学科試験も技能試験も基本的に平日のみ実施されています。

都市部の試験場では、学科試験と技能試験を午前と午後の計2回(つまり1日に2回受験できる)実施していることもありますが、技能試験については窓口や電話による予約制を採用している所が多いため、1日に2回受験できる所はほとんどありません。

受験者が少ない地方の試験場では、学科試験を実施している曜日が限られていたり、予約が必要な所があります。同様に技能試験も曜日が限定されていることが多いのですが、予約をしないで受験できる所もあるなど様々です。

春休みや夏休み中には、自動車教習所を卒業した学生などの受験が多くなり、学科試験の受験が制限されることもあります。例えば1日2回受験できる試験場では1日1回に制限されるということがあります。

積雪が多い場合は技能試験が中止されることがあるので事前に問い合わせておくと良いと思います。

※東京都の各運転免許試験場での受験可能な免許と予約方法、試験時間などについてはこちらを見て下さい。

※神奈川県の運転免許試験場では、原則として普通免許(本免)の初回学科受験者に限り、日曜日に学科試験を受験することができます。往復はがきで申し込み、先着順で決まっていきます。受験者が多いときは受験できないこともあり、また、免許更新の人が多いときは実施しないこともあるようです。

一発試験の費用

一発試験は全国どこの試験場においても同一料金で実施されています。普通免許試験の場合は以下の通りです。なお、自動車教習所卒業者の料金は比較のために掲載しています。

普通仮免許と普通免許(本免許)試験の受験料等 [単位:円]
料金の項目 一発試験 自動車教習所卒業者
普通仮免許 普通免許(本免許)
受験料 2850 2200 1750
試験車使用料 1550 900
免許証交付料 1100 2050 2050

一発試験の場合は、最初に仮免学科試験の「受験料」を支払い、合格したら仮免技能試験のための「試験車使用料」を支払うことになります。仮免技能試験が不合格となり、もう一度仮免技能試験を受験する場合は「受験料」と「試験車使用料」の両方がかかります。

仮免許証交付料は交付してもらう時に支払います。以上のことは本免許試験でも同じです。

その他に、必ず受ける講習(特定教習か取得時講習)の費用が最低でも13400円必要です。講習の費用や内容については特定教習と取得時講習の違いと受講者数を見て下さい。

仮免許技能試験合格後に行う路上練習においても人によっては費用がかかる場合があります。詳しくは義務付けられている路上練習を見て下さい。

受験する際に必要なもの

仮免許や本免許の受験時に必要となるものです。用意できないものがないか確認して下さい。

  • 住民票(本籍地記載のもの)、又は仮免許証・運転免許証を持っているならその免許証。仮免許取得後は住民票は必要ないので、受験の度に用意する必要はありません。
  • 証明写真(縦3cm×横2.4cm)。※無帽、正面、上三分身、無背景で6ヶ月以内に撮影したもの。受験者の条件により異なりますが、仮免から免許交付まで2~4枚必要になります
  • 運転免許申請書(試験場にあります)
  • 受験手数料(受験料、試験車使用料、合格した時の免許交付料)
  • メガネ、補聴器(使用している人のみ)
  • 筆記用具(試験場では不正防止のため、学科試験時に鉛筆と消しゴムの貸し出し制を始めており、私物の使用が禁止されています。ただし、申請書等を書くためにボールペンや鉛筆、消しゴムは一応持っていきます)
  • 取消処分者講習講習終了証明書(取消処分歴がある人のみ)
     ※関連ページ:取消処分者講習の具体的な内容と受講者数
  • 初めて運転免許を取得する人は、健康保険証やパスポートなどの身分証明書
  • 路上練習申告書(本免受験時に必要)
     ※関連ページ:義務付けられている路上練習
  • 特定教習の終了証明書(特定届出自動車教習所で受講した人のみ本免許技能試験受験前に提出) ※関連ページ:特定教習と取得時講習の違いと受講者数

適性試験

視力検査

視力が両眼で0.7以上、かつ、片眼がそれぞれ0.3以上で合格。片眼が0.3未満か、もしくは見えない場合でも、他眼の視野が左右150度以上で視力が0.7以上あれば合格。メガネやコンタクトレンズも使えます。特に問題が無ければランドルト環(“C”の形をしたもの)を数回見るだけで終わります。

色彩識別能力検査

信号の色である赤、黄、青を見分けることができたら合格。見えた色を順番に数回答えます。

聴力検査

警音器の音(90デシベル)が10m離れた距離で聞こえれば合格。補聴器も使えます。

運動能力検査

簡単な屈伸運動をして、運転に支障がなければ合格。義手や義足も使えます
 
※聴力検査と運動能力検査は、普通に行動し受け答えができていたらやることはないようです。

仮免許学科試験

文章問題が50問出題されます。配点は1問1点で、45点以上で合格。◯Xのマークシート方式です。制限時間は30分。仮免許学科合格の有効期限は6ヶ月です。

※関連ページ:仮免・本免学科の問題作成課程と不正対策、勉強方法について

仮免許技能試験(場内試験)

試験場内のコースで試験官(検定員)に進行方向を指示されながら走ります。助手席に試験官、後部座席に次の受験者を乗せて走ります(不正防止や受験者を少しでも馴れさせるという目的です)。走行距離は約2kmで次の課題をこなしていきます。

  • 周回コースのカーブを4回以上通行する
  • 信号のある交差点を1回以上通行する
  • 交差点の右折、左折をそれぞれ3回以上行う
  • 標識による一時停止を2回以上行う
  • 踏切を1回以上通行する
  • S型・クランク型をそれぞれ1回通行する
  • 坂道を1、2回通行し、上り坂での停止と発進を行う
  • 障害物のある道を3回以上通行する
  • 試験官に指示される速度を1回~3回出す

100点からの減点方式で行い、試験終了時に70点以上残っていれば合格となり、仮免許証が交付されます。仮免許証の有効期間は交付日から6ヶ月です。例えば3月1日に仮免許証が交付されたら、8月31日まで有効となります。

※関連ページ:仮免技能試験のポイント

本免許学科試験(普通免許学科試験)

文章問題が90問、イラスト問題が5問出題される。配点は文章問題が1問1点、イラスト問題が1問2点で、合計90点以上で合格。マークシート方式です。制限時間は50分。

本免許技能試験(普通免許技能試験・路上試験)

助手席に試験官、受験者は2~4人乗って、はじめに試験場近辺の一般道路を走ります。試験官が「次の信号を左」などと指示を出しますので、その通りに走行し以下の課題をこなしていきます。

  • 信号の通過、または一時停止を1回以上行う
  • 右折と左折をそれぞれ2回以上行う
  • 横断歩道を2回以上通過する
  • 路端への停車と発進を1回行う
  • 走行距離は4500m(4.5km)以上とする

試験官の指示通りに走行していれば上記の課題は自然とこなしていくことになるので、運転者が意識する必要はありません。つまり、仮免技能試験の「路上版」だと思えばいいわけです。

自主経路の変わりに「路端への停車」が実施

地図に記されたゴール地点まで走行する自主経路(特別課題)は、平成24年4月1日に廃止となっています

その代わりとして、助手席の試験官の指示のもとに走る指示経路(一般課題)が拡大され、2000m(2km)以上とされていた指示経路の走行距離が、上記の通り4500m(4.5km)以上に延長し、走行中の右左折の回数もそれぞれ1回以上増やされています

そして新しい課題として、路端への停車と発進が加えられました。今までは指示経路と自主経路の切替時に路端へ停車していましたが、その代わりとなる課題です。これらの改定は一発試験だけでなく、指定自動車教習所でも同様です。

路端への停車は、試験官が「停車可能なところで停車して下さい」というような指示を出しますので、その後速やかに停車可能な場所を見つけて停車します。路端からの発進も試験官の指示のもと行います。

採点は仮免技能試験と同じ100点からの減点方式です。走行が終わった時点で点数が70点以上残っている人は、そのあと試験場内コースにて縦列駐車、または方向変換(方向転換)のどちらか1つを受けることになります。

縦列駐車

縦列駐車は車をコースに「平行」に止めた後、「バック」をして左後方の駐車スペースに入れる試験です。スペース(目印となるポールの内側)に完全に入ることができたら試験官に「入りました」との旨を伝え、指示通りに出ていきます。

以前は「前進」して入れていくやり方も許されていましたが、法改正があり平成24年4月1日からは「バックで入れる」ことが唯一の方法として指定されています。もちろん切り返しは認められています。

方向変換(方向転換)

方向変換はバックで方向変換のためのスペースに入り、方向変換をして、進入してきた道(来た道のほうから)から出て行くという試験です。

スペースに入った時には縦列駐車のように試験官へ「入った」ことを伝える必要は無く(駐車する試験ではないので当然ですが)そのまま運転操作を続けていきます。

縦列駐車、方向変換のどちらを受けるのかは直前まで知らされません。縦列駐車または方向変換が終了しても70点以上をキープしていたら合格です。

※関連ページ:
本免技能試験のポイント
技能試験のポイントと練習場所・練習方法

なぜ自主経路が廃止?

廃止される理由は、カーナビが普及したので地図を見て経路設定をすることが少なくなったこと、技能試験を運転免許試験場で受ける(一発試験)場合に、その辺りの地理に詳しい人と、そうではない人との間に格差が出ていること、それから走行順路に気を取られてしまい運転のほうがおろそかになってしまうこと等の3つがあげられています。

地図を覚えるのがどうしても苦手な人や、走行順路が気になって運転ミスを誘発していた人などには朗報ですね。

一発試験のメリット、デメリット

人によって異なると思いますが、おおまかにまとめてみると以下のような感じです。

メリット

・格安な費用
自動車教習所には入所しないので教習料が節約できます。一発試験の受験者向けの教習所(届出教習所)で練習をしたとしても自動車教習所よりは安くすみます。
・教習時間を節約できる
自動車教習所で普通免許を取得するには、学科教習は26時限、技能教習は34時限(オートマ限定は31時限)を最低限受けなければなりません。しかし一発試験にはそのような時間の決まりはありません。模範的な運転ができて学科の知識を覚えた人は、すぐに合格することができます。
・いつでも受験できる
学科試験は平日ならいつでも受験可能です(一部地域を除く)。
・合格した時の満足感
難しい試験なので合格したら自信がつきますし、自動車教習所で取得するよりも喜びが大きいです。しかし、交付される免許証は通常のもので一発試験で取得したという記載は残念ながら無いようです。でも自分でわかっていれば充分ですね。

デメリット

・技能試験が難しい
自動車教習所では乗り慣れた車、見慣れたコース、教官のもとで試験を受けますが、一発試験では試験場の慣れない車で、見慣れていないコースを走ります。しかも助手席に乗る試験官(検定員)は制服を着た現職の警察官です。悪いことをしていないのに警察官の前を通るとドキドキしてしまう人はさらに難しくなります。
・精神的負担が大きい
仮免技能試験は1度で合格するのが難しく、何度か受験することになると思いますが、精神的に弱い面がある人は辛くなっていきます。合格するのは無理なんじゃないかと。ホントきついです・・・。
・受験日は平日のみ
学科試験も技能試験も平日しか受験できません。
・予約がだいぶ先になることもある
年末年始やお盆休みなどで混雑する時は、一部の試験場で技能試験の予約が1ヶ月ぐらい先になることもあります。

一発試験を受験する場合は?

手順については一発試験又は自動車教習所で普通免許を取得・再取得する流れを見て下さい。

技能試験のポイントと練習場所・練習方法MT・AT免許の取得割合、一発試験合格率等データ運転免許・一発試験関連の法改正なども参考にして下さい。

その他のページはトップページの目次や、各ページにある「関連ページ」を見て下さい。