大型二輪免許の一発試験の合格率
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二輪免許が現在のような大型二輪免許と普通二輪免許という2つの分類になったのは1996年(平成8年)の道路交通法改正からです。これにより、排気量0.4リットル(400cc)を超えるバイクには大型二輪免許が必要となりました。
また、この年から指定自動車教習所(公認自動車教習所)で大型二輪教習が開始され、取得者が大きく増加しています。
2005年(平成17年)6月には、排気量650cc以下のAT車が運転できる大型二輪AT限定免許が新設されました。排気量が650cc以下と制限されているのは、当時それ以上のものが生産されていなかったことが理由です。
AT免許が新設された理由の1つはビックスクーターの増加にあり、その為の免許新設要望があったようですが、取得者数はそれを反映していない感じがします。海外メーカーなどの650ccを超えるものを運転する場合は、MT(限定なし)免許を取得する必要があります。
大型二輪免許試験の合格率
以下の表は、運転免許の統計で公表されている大型二輪免許試験についてのデータです。カッコのない数字はMT免許とAT免許の合計で、その下のカッコのあるものはAT限定免許だけを取り出したものです。
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成16年 (2004年) |
105076 | 81907 | 77.9% |
平成17年 (2005年) ※AT限定免許の新設 |
118369 (360) |
95464 (209) |
80.6% (58.0%) |
平成18年 (2006年) |
118099 (784) |
96782 (252) |
81.9% (32.1%) |
平成19年 (2007年) |
120713 (262) |
99484 (177) |
82.4% (67.5%) |
平成20年 (2008年) |
117916 (209) |
99056 (153) |
84% (73.2%) |
平成21年 (2009年) |
105175 (606) |
89855 (507) |
85.4% (83.6%) |
平成22年 (2010年) |
102826 (433) |
90339 (203) |
87.8% (46.8%) |
平成23年 (2011年) |
100473 (193) |
87964 (139) |
87.5% (72%) |
平成24年 (2012年) |
100737 (191) |
89645 (131) |
88.9% (68.5%) |
平成25年 (2013年) |
103663 (273) |
92915 (215) |
89.6% (78.7%) |
平成26年 (2014年) |
96577 (264) |
87400 (214) |
90.4% (81.0%) |
平成27年 (2015年) |
92618 (219) |
83913 (175) |
90.6% (79.9%) |
上記のデータが大型二輪免許試験の合格率としてよく引用されますが、これには自動車教習所の卒業者と一発試験の受験者、それから試験を受けずに合格した人(学科と技能試験が免除される人)も全て含まれている状態です。
このデータから自動車教習所卒業者と一発試験受験者のデータを分離すると下記のようになります。
自動車教習所で大型二輪の教習を受けた人のデータ
次の表は、自動車教習所で大型二輪免許の教習課程を卒業した人のデータです。合宿免許で大型二輪教習を卒業した人も含まれています。合宿免許は公安委員会指定の自動車教習所が運営しているもので、通常の教習所と同じように運転免許試験場で技能試験が免除になるものを対象としています。既に普通二輪など他の免許を取得済みで、運転免許試験場において学科試験が免除になる人も含まれています。
自動車教習所に関連したデータが非公開なため、卒業者の試験場での合格率や卒業検定の合格率などの詳細は不明です。
※卒業と合格の年差などにより合格者数の方が多いことがあります
年 | 自動車教習所を 卒業した人 |
自動車教習所を卒業し、試験場で合格した人 |
---|---|---|
平成17年 (2005年) |
81592 (209) |
81228 (188) |
平成18年 (2006年) |
82525 (214) |
82084 (204) |
平成19年 (2007年) |
86516 (172) |
86464 (158) |
平成20年 (2008年) |
85880 (158) |
85110 (135) |
平成21年 (2009年) |
79500 (170) |
76864 (138) |
平成22年 (2010年) |
76038 (119) |
75720 (116) |
平成23年 (2011年) |
75762 (137) |
75774 (121) |
平成24年 (2012年) |
78064 (158) |
77615 (111) |
平成25年 (2013年) |
81831 (148) |
81708 (116) |
平成26年 (2014年) |
78485 (135) |
76533 (136) |
平成27年 (2015年) |
74639 (171) |
72918 (116) |
関連ページ:
大型二輪免許の一発試験取得者と教習所取得者の割合
大型二輪のMT・AT免許の取得割合
普通二輪免許と小型二輪免許の取得割合
普通二輪免許の一発試験取得者と教習所取得者の割合
普通二輪のMT・AT免許の取得割合
普通二輪免許の一発試験合格率
小型二輪免許の一発試験取得者と教習所取得者の割合
大型二輪の一発試験の合格率
一発試験のデータの集計対象としたのは、試験場で大型バイクを運転した技能試験の受験者です。この場合、他の免許を取得しているので学科試験は免除となり技能試験だけを受験した人と、学科試験と技能試験の両方を受験した人が対象になります。
免許の特定失効者で、学科試験のみを受験し技能試験は免除された人と、両試験とも免除される人は問題がなければ100%合格しますから、そのデータは省いています。
表中のカッコの無いものが大型二輪MT(限定無し)で、カッコ内はAT免許です。データを見ると一発試験による大型二輪免許取得は一般的に言われているほど難しくはないようです。
※表のデータは試験の難易度に、より近いものを出すためにした概算です。一部のデータが不足しており若干の誤差があります。実際には、もう少し高い合格率になると推定されます。
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 平均受験回数 |
---|---|---|---|---|
平成14年(2002年) | 34316 | 6334 | 18.4% | 5.4回 |
平成15年(2003年) | 29092 | 5587 | 25.2% | 3.9回 |
平成16年(2004年) | 19270 | 5119 | 26.5% | 3.7回 |
平成17年(2005年) AT限定免許新設 |
27727 (147) |
5337 (17) |
19.2% (11.5%) |
5.2回 (8.6回) |
平成18年(2006年) | 25455 (564) |
5111 (42) |
20.0% (7.4%) |
5.0回 (13.5回) |
平成19年(2007年) | 25589 (88) |
4655 (17) |
18.1% (19.3%) |
5.5回 (5.1回) |
平成20年(2008年) | 22230 (47) |
4196 (14) |
18.8% (29.7%) |
5.3回 (3.3回) |
平成21年(2009年) | 16014 (105) |
3429 (38) |
21.4% (36.1%) |
4.6回 (2.7回) |
平成22年(2010年) | 14655 (306) |
2707 (79) |
18.4% (25.8%) |
5.4回 (3.8回) |
平成23年(2011年) | 14558 (44) |
2091 (6) |
14.3% (13.6%) |
6.9回 (7.3回) |
平成24年(2012年) | 12811 (17) |
2228 (4) |
17.4% (23.5%) |
5.7回 (4.3回) |
平成25年(2013年) | 12602 (35) |
2034 (9) |
16.1% (25.7%) |
6.2回 (3.9回) |
平成26年(2014年) | 9224 (56) |
1990 (5) |
21.6% (8.9%) |
4.6回 (11.2回) |
平成27年(2015年) | 8809 (63) |
1869 (6) |
21.2% (9.5%) |
4.7回 (10.5回) |