コースを覚えるよりも重要なこと
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「技能試験のコースが覚えられない!」という人にうれしい改正
一発試験の仮免・本免技能試験の走行順路には、Aコース、Bコースなどと名前がつけられていて、運転免許試験場内に貼られていたり、試験場内の売店で売っていたりします(貼られていない、未公開な試験場もあります)。
試験課題に自主経路設定があった時には、道に迷わずに済むのでコースを覚えることはそれなりに意味がありました。試験の緊張の中、見慣れていない道路を覚えるのは短い距離でも難しいことですから。
しかし、現在は自主経路が廃止されて、技能試験は始まりから終わりまでずっと「試験官に道順を指示されながら」走るという形に変わっています。ですから今はコースを事前に覚えておく必要は無いと思います。
また、仮免・本免技能試験のコースはそれぞれ複数あり、覚えるとなると相当の時間がかかり、言うまでもなく免許取得までの期間も延びることになります。
コースは試験の状況により時々変更されるとのことですから、そうなると覚えたことや、それに費やした時間も無意味となってしまいます。それに、もし完全暗記したとしても、事情によりコースが変更されていた場合、運転中の予想外の進路指示に慌ててしまうかもしれません。
当サイト管理人もコースは覚えていませんでしたが合格できました。コースの道順を知らないことによって不利益を感じたこともありません。他の受験者さんもそう感じているのかはわかりませんが、試験室に貼られているコース図を熱心に見ている人は、見たことがありませんでした。
コースを覚えなくていいなら何を覚える?
完璧にコース図を覚えていたとしても、法令を履行した(法令を守った)運転、正確な運転操作の方が完全に出来ていないと、開始数分で終了してしまいます。
例えば、左折を1回するにしても、ウィンカー操作の手順、安全確認、寄せ、徐行、巻き込み確認などチェックされる所は多数あります。右折、左折は仮免技能試験ではそれぞれ3回以上こなすことが決められていますから、完璧に出来ていないとあっという間に合格ラインの70点は切ってしまいまいます。
受験したらわかると思いますが、助手席の試験官はとても適切なタイミングで道順を指示してくれます。次に左折が控えているなら、ちょうどその為の手順を開始する場所あたりで指示してきます。早くもなく遅くもない頃合いです。
交差点10m手前になって、いきなり「そこ左!」とか、「3つ目の信号右(つまりかなり先の事)」などとは言いません。法令を守った運転ができるよう、状況を見て適切に指示することになっているからです。
そのため、受験者は「次はどこを曲がるのか?」などと道順を意識することよりも、運転操作に集中することになります。
自主経路廃止理由の1つには、コースの走行順路を意識しすぎて安全な運転が疎かになってしまうことが掲げられており、「コースを間違えないこと」よりも「法令を守った安全で正確な運転操作」に重きを置くようになってきています。
コースは、その景色が「少し見慣れたかな」と思えれば充分であり、安全で正確な運転操作を練習する課程で、ついでに「見慣れて」おくぐらいで良いと思います。
実車で運転練習ができない時は、この運転操作の「イメージ訓練」を昼食後の休憩時間や自転車に乗っている時、ちょっとした合間にでも、とにかく暇があったら繰り返し、繰り返しすることをおすすめします。反復は力です。