府中試験場での一発試験 ~ 本免技能試験
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一発試験の最終試験、本免技能試験は試験場本館の西側にある路上試験待合所が集合場所です。
コース図(走行順路)は仮免のように貼り出されてはいません。知る必要はないという方針か、渋滞、工事、事故など状況によりコースが変わることもあるようですから掲げていないのかもしれません。受験者は20名ぐらいが集まります。
警察官数名が来て説明が始まり、最初に受験票と成績表を交換し、地図も配られます。
地図では主な幹線道路が黄色く書かれており、路地裏のような狭い道は白くなっているのですが、白い道を通ってはいけないわけではなく、狭かったり歩行者が多かったりでオススメしないとのことです。
どのような道を通っても採点はされるので、無難に幹線道路を走ったほうが良いと思います。
次に縦列駐車と方向転換の際の注意事項が話されます。縦列駐車はコースに対して平行に止めてからバックを開始し、ポールとポールの内側に入れます。
必ず平行に駐車する必要はなく、傾いた状態でもOKなので、とにかくポールの内側に入れれば大丈夫です。入ったら「入りました」と試験官に伝えることが必要となっており、ここが方向変換とは違う点です。そして指示の通りに出ていきます。
方向変換はとにかく入ってきた道からまた出ればいいので、「入りました」と言う必要も、平行に止めてからバックする必要もありません。
この説明は仮免学科合格時にもらった「受験の手引き」に全て書いてあるので、あらかじめ読んでおけば把握できます。免許失効で仮免所持からスタートする人は、本免学科合格後にもらうことになると思います。
説明が終わったら外へ出て自分が乗る試験車両に行き、トランクに荷物を入れます。試験車両は教習車タイプの三菱ランサーでしたが、2012年の夏からAT車にトヨタのプリウスが導入され、徐々に置き換わっています。
車の構造上プリウスには従来の変速機構などがありませんのでMT車両は存在せず、試験車両がMTとATで異なるという状態が続きそうです。
受験者数によって変わりますから毎度同じではありませんが、1台につき受験者は4人、または3人乗り込みます。4人が規定であるようで、人数が割り切れない場合に3人の車両が出てきます。
一発試験開始
1番目の人が助手席に、残りの人は後部座席に座って、まずは試験官が運転して試験のスタート地点へ向かいます。
車内は無言と緊張の凝結で張り詰めていますが、やはりその度合いは仮免技能試験の方が上だったと思います。仮免が合格できたらなんとかなる、というのが実感です。
気になったのは助手席のダッシュボード上にある鏡です。仮免の時にもあったのか記憶にないですが、手鏡がちょうど運転席を向くように置いてあります。
この角度だと運転する人の視線を確認しているような感じです。もしそうであれば、いい加減な目視だと減点されてしまうかもしれません。
東八道路の路端で一度停車し、試験官から第一番目の走者に運転を交代します。必要な準備をしたら指示を待ち、「準備できたら発信してください」の指示で発進します。
府中の路上試験コースは主に試験場の西、西南、南側を走行します。一応決められたコースのようなものはありますが、自主経路が無くなったことにより、これらのコースを試験中に意識することはありませんし、その必要もなくなりました。指示される道順を走れば良いのです。
指示経路(一般課題)での試験官の指示はすごく適切で、運転しやすいと感じました。例えば「2つ目の信号を右」というような言い方をすることはありません。「2つ目の信号を右」のように言われると、信号を数えることと、進路変更の開始位置の2つに気を配る必要が出てきます。
そのような言い方はせず、「次の信号を右」というように指示を出していました。かなり前の位置から指示することも無く、大体が進路変更の合図が必要になる辺りで伝えてくれます。これは受験の手引きに書いてある通りで感心しました。
走行中は出来る限りその道の最高速度まで出して、それを維持するよう努めます。もちろん車間距離が適切に保てる限りです。
緊張しやすい人は、試験中に最高速度の標識を見落してしまうかもしれません。事前に試験場周辺で路上練習をしながら、ついでに標識も見慣れておくと余計な心配や不安が減らせると思います。
それから走っていると次々に障害物に遭遇します。特に甲州街道の近くの道路はよくタクシーなどが停車していますし、交通整理のされていない横断歩道もあるので歩行者にも気を付ける必要があります。「本免技能試験のポイント」のページで説明した側方間隔と、それから速度、対向車との対処も把握しておくと良いと思います。
路端へ停車するときは
試験官の指示で停車をするときは、ギアを適性な位置にしてサイドブレーキもかけるようにします。これを忘れて注意される人は多かったです。
路上試験終了地点(受験者の交代地点)に着いたら「停車」では無く、「駐車」と「降車」の手順をして降りることになります。ここでエンジンを必ず切るのと、ドアを閉めることを忘れないようにします。
次の受験者のためにと開けたままにしておくと注意されることがあるので、次の人がすぐ目の前にいない限りは、運転席は一度閉めたほうがよさそうです。仮免、本免を通して何人もの人が注意されていました。
受験者全員の試験が終わるとあとは試験官が運転して試験場に戻ります。 到着すると一旦降りて、縦列駐車・方向変換に進む人の名前が呼ばれ、車に乗って準備しておいてと言われます。
不合格の人は、車外で試験官からのアドバイスを受けることになります。仮免と同じように具体的に1つ1つ話してくれている感じです。
そして最後の試験が始まります。順列駐車か方向変換のどちらをやるのかが告げられて、場内コースに向かいます。この間の採点はしないみたいですが、試験前の説明では何も言われていないので一応ルール通り走っておくのがよさそうです。
コース内で同乗の受験者と乗り換えて順番に試験をしていくので、その時に再び、ミラーやシートのチェックなど、当然の準備を忘れないよう注意が必要です。
全員が終わると駐車場に戻り待合室で待機します。1人ずつ名前を呼ばれて合格予定(なぜか”合格”とは言わない)か、不合格が告げられます。
試験終了後
合格者の内、取得時教習を受ける人は本館3階で受講可能な場所を教えてもらい、自分で電話をかけて日時を予約することになります。当然のことながら、当日中に免許は交付してもらえないまま終了します。
特定教習を済ましている人は本館3階で手続きをし、技能試験室で待つことになります。仮免合格時にも待機していたあの部屋です。1時間ほど待っていると試験官が来るので、その案内で免許証交付の手続きをしたらまた技能試験室で待ちます。
1時間ぐらい待っていると今度は別の案内の人がくるので、他の試験車両の合格者とともに手続きや免許証に使う写真を取りに行きます。そして、又々技能試験室で待つよう言われます。一体どれだけ待つんでしょうか?
賑わっていた試験場にもあまり人がいなくなり、今日中に本当に免許証がもらえるのだろうか、と疑問に思い始めた頃、やっとのことで受領し、解散となります。
もちろん、その当日から運転可能です! 試験場から車を運転して帰ることもできます。
まあ、仮免許で試験場に車で乗り付け、運転して帰る人はいないとは思いますがw
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